消費者団体「コンシューマーライツ・ジャパン」理事長の加藤絵美さん=2024年10月11日、村井七緒子撮影

【言わせて!私の争点】デジタル時代の消費者保護に取り組む 加藤絵美さん

 大学時代から消費者問題に取り組み始めて、20年以上になります。ネット通販が当たり前になり、デジタル空間が生活そのものになるなかで、消費者団体の守備範囲はどんどん広がっています。

 1回きりの購入のように見せかけて定期購入させる画面表示のような、消費者を望ましくない選択に誘導する「ダークパターン」は、デジタル時代の新しい問題です。消費者に関する情報と引き換えに無料で使えるアプリやサービスが増え、個人情報保護も消費者に関わる課題です。

 販売者と消費者を仲介するデジタルプラットフォーム(DPF)で購入した商品に問題があった時、出品した販売者と連絡がとれずに消費者が泣き寝入りするケースも多くあります。こうした問題に対処すべく2022年に施行されたのが、「取引DPF消費者保護法」です。

 この法律で、プラットフォー…

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