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2022年7月23日、ハンガリーのブダペストで開かれたプライドマーチに参加する人々=ロイター

 ハンガリーのオルバン政権がLGBTQら性的少数者への圧力を強め、欧州で批判が高まっている。28日に首都ブダペスト市で計画されている、性的少数者の権利を求める恒例の行進「プライドマーチ」を政権側は禁止したが、リベラル派の市長は「自由や愛は禁止できない」と開催を求めて抵抗。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長も参加者らへの取り締まりをしないように要請し、ハンガリー当局の対応が注目されている。

 オルバン氏率いる右派政党が多数派を握るハンガリー議会は3月、児童への悪影響を理由に、プライドパレード開催を禁止する法案を可決。警察が顔認証技術を使って参加者を特定して罰金を科せるようにした。さらに4月には憲法を改正し、人間の性別は男性と女性だと規定するなど、性的少数者の権利を抑え込む姿勢を強めている。

 ハンガリーでは来年春に総選…

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