2024年6月25日、米ニューヨークの国連本部で発言するイスラエルのミラー国連次席大使(右端)=国連提供

 国連安全保障理事会は25日、イスラエル・パレスチナ問題に関する公開会合を開いた。採択されているパレスチナ自治区ガザ地区の停戦決議をめぐって意見が分かれた。米国などは、即時停戦が実現しない原因はイスラム組織ハマスにあると非難したが、ロシアは米国を批判した。

  • ガザで即時停戦求める決議採択 国連安保理、バイデン氏の提案支持

 国連安保理では今月10日、バイデン米大統領が示した3段階からなるガザの停戦案を支持する決議を採択した。イスラエルとハマスに「即刻、無条件」の履行を促す内容だ。ロシアは拒否権を行使せずに棄権し、中国を含め残る14カ国が賛成していた。

 採択できた一因として、ガザへの攻撃を続けるイスラエルが、バイデン氏が示した停戦案に「同意している」と米国が呼びかけたことがある。決議から2週間以上が経過したが、停戦する見通しは立っていない。

 米国のトーマスグリーンフィ…

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