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東川の草野投手(右)と塚田捕手。投手と捕手を交代しながらプレーした=旭川スタルヒン
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(27日、第106回全国高校野球選手権北北海道大会旭川地区Cブロック2回戦 富良野緑峰・上富良野7-0東川)

もう1点とられるとコールド点差となる七回表1死一、三塁。

 東川の草野響主将(3年)がキャッチャーの防具を外し、この試合2度目となるマウンドに向かった。捕手は先発投手だった、背番号2の塚田大翔選手(2年)に。背番号1と2が計3回交代しながら、相手打線をかわそうとした。

 昨秋から塚田選手が内野手から2番手としてマウンドに立つと、選手層が薄く、捕手が不在になった。

 2人は同じ中学の先輩と後輩。バッテリーは息が合うのが一番と互いを相手役に選んだ。一緒に過ごした時間は誰よりも長い。

 試合は失策もからんで一回に2点を失うなど苦しい展開だった。

 捕手としての草野主将は「いい直球が来ていたのにリードで工夫できなかった。投手は悪くない」と悔やんだ。一方、投手目線での塚田捕手については「捕球がうまく、自分よりクレバー。何度も助けられた」。目をはらした後輩を横目に、感謝していた。(古源盛一)

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