パソナグループとエステーは29日、香りをつかった快適な空間づくりなどで包括的な業務提携を進めると発表した。パソナが手がける宿泊施設やオフィス、保育施設といったさまざまな空間づくりに、エステーの香りの技術を使っていく。
エステーは木材などの天然素材から、香りの高い水や油を抽出する独自技術を持つ。
今回の提携ではこの技術を応用し、パソナが宿泊・飲食施設や、農業など幅広い事業を手がける淡路島(兵庫県)で、タマネギをはじめとした農産物など、さまざまな資源から香りを取り出すことに取り組む。
そのうえで、その香りを宿泊施設やレストランなどで利用するほか、農業と組み合わせた体験プログラムなどに活用することを検討するという。
またオフィスの環境整備など、パソナがすでに手がける事業でもエステーの香りを活用していく方針だ。
パソナは大阪・関西万博のパビリオン展示のため、エステーに「土のかおり」づくりを依頼。これがきっかけとなり、幅広い分野での協業に話が広がったという。
この日、万博会場内で記者会見したパソナの若本博隆会長は「両者でできることのアイデアは次々に出てきていて、無限の可能性を感じている」と説明。エステーの上月洋社長も「淡路島での取り組みをきっかけに、新しい市場をつくっていきたい」などと話した。