今年3月に惜しまれながらパリ・オペラ座バレエ団を引退したマチュー・ガニオ。甘いマスクに洗練されたたたずまい、フランスのエレガンスそのもののようなエトワール中のエトワールだ。彼を招いての京都バレエ団「アーティスト・スペシャル・ガラ」を見た(8月3日、ロームシアター京都メインホール)。
幕開けは「ラ・バヤデール」第2幕より婚約の祝宴。現在は谷桃子バレエ団で活躍する光永百花の輝くようなガムザッティ、戦士でありながら優しげな表情も見せるソロルの鷲尾佳凛ら京都バレエ団のダンサーたちが、ファブリス・ブルジョワの振り付けで様々なアンサンブルを楽しませてくれた。
続いての西島数博がソロで踊った自作の「ボレロ」は、チャーミングな魅力も。そして、ガニオがエロイーズ・ブルドンをパートナーに「ロミオとジュリエット」より、ロミオがティボルトを殺した罪で追放される朝の寝室のパ・ド・ドゥを。間もなくかなわなくなるなかで、互いに触れ合うことができる喜びが会場中に広がった。
アレクサンドル・ミシューチ…