イスラエル首相府は23日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、22日のイスラム組織ハマスによる人質6人の解放に続いて予定されていた拘束中のパレスチナ人約600人の引き渡しを延期すると発表した。首相府はハマスが人質解放の際に屈辱的な式典を開いたと非難した。ハマス側は「停戦合意を崩壊させるためのイスラエル側のたくらみ」だと反発している。
停戦合意の第1段階は3月1日が期限で、第2段階へ向けた交渉に影響を及ぼす可能性がある。
AP通信によると、22日にハマスが人質を解放した際、6人のうち5人は覆面をした戦闘員らに付き添われて群集の前を歩かされたり、式典で戦闘員と並んでポーズを取らされたりした。国連と赤十字は、これまでの人質解放の際にも引き渡し方が残酷だと批判していた。
首相府は声明で「人質の尊厳…