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北海道東部の斜里町で目撃されたヒグマ=北海道斜里町、迫和義撮影

 12日午前2時50分ごろ、北海道南部、福島町の住宅地で新聞配達員の男性(52)がヒグマに襲われ、死亡した。

  • ヒグマに襲われ男性が死亡、目撃者「あっという間だった」 北海道

 ヒグマの被害は後を絶たない。

 北海道が公表している資料によると、1962年(昭和37年)度以降、今年4月までに、道内ではヒグマ被害とみられる人身事故が159件報告され、59人が死亡、122人が負傷している。

 最近では、23年10月、福島町内の大千軒岳で登山中の消防隊員3人がヒグマに襲われ、2人が負傷した。1人がナイフで応戦、のど元を刺すなどして撃退し、ヒグマは逃げた。

 この山では、2日前に入山した男性(当時22)が、登山道近くで遺体で見つかった。数十メートル離れた場所では死んだ若いオスのヒグマも見つかり、のど元の傷などから消防隊員らをおそったヒグマとみられている。

 この年の5月には、道北の幌加内町にある朱鞠内湖でも釣りをしていた男性(当時54)がヒグマに襲われ、死亡している。

 21年7月には、福島町内で農作業中の女性(77)が死亡。この年の6月には、札幌市東区の住宅地にもヒグマが出没。男女4人に重軽傷を負わせた。

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