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米ニューヨークでの国連総会で9月27日、演説するイスラエルのネタニヤフ首相=ロイター

 イスラエル軍によるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師の殺害をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は28日夜、殺害は「私が指示した」と明かした上で、「重要な成果だ」と強調する声明を発表した。対応が注目されているイランのハメネイ最高指導者は同日、ヒズボラ支援の継続を誓った。紛争拡大が懸念される中東の緊張状態が続いている。

 ネタニヤフ氏は声明のなかで、イスラエルが目標としているレバノン国境地帯から避難した北部住民の安全な帰還や、中東地域のパワーバランスの転換などを達成するために、ナスララ師の殺害が「必須条件だった」と主張。「今後数日、大きな試練に直面するだろうが、我々は共に立ち向かう」とした上で、ヒズボラへの軍事作戦を継続する考えを示した。

 AP通信によると、ヒズボラを支援するイランは国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要求。ハメネイ師は28日の声明で、「シオニスト政権(イスラエル)に抵抗戦線が与える打撃はさらに壊滅的になるだろう」と述べ、ヒズボラ支援を続ける構えを見せた。

 一方、米紙ニューヨーク・タ…

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