広島の地に、モーツァルトの響きが健やかに育っている。広島交響楽団の音楽監督に就任して2年目のクリスティアン・アルミンクに、いまモーツァルトに焦点を当てる狙いと、楽団育成のビジョンを聞いた。 音の入りがふわりと柔らかい。モーツァルトのウィットと品格が、ウィーンの空気をまとって薫り立つ。軽やかな合図…