今年5月に拳銃強盗が押し入った和食店近くの道路。警察車両が巡回していた=2025年5月11日、マニラ首都圏マカティ市、大部俊哉撮影

 フィリピンの首都マニラで15日、日本人2人が何者かに銃撃され、殺害されたと在フィリピン日本大使館が17日、発表した。フィリピンでは昨年以降、日本人が巻きこまれる拳銃強盗事件が多発している。

 発表によると、事件は15日午後10時40分ごろに発生。マニラ首都圏のマニラ市で、タクシーから降りた日本人2人が近づいてきた男に銃撃され、死亡した。男は所持品を奪い、バイクで逃走したという。現場はカラオケ店や飲食店、ホテルなどが立ち並び、日本人を含む外国人観光客が多数訪れる繁華街の中心部。

大使館は注意を呼びかけ

 大使館によると、昨年10月以降、約20件の強盗事件が発生した。昨年末には、マニラ市の路上で日本人男性2人が現金などの入ったカバンを奪われ、うち60代の男性1人が撃たれて重傷を負った。今年5月には、首都圏マカティ市の和食店に強盗が押し入り、日本人客に拳銃を見せて現金などを奪う事件もあった。

 大使館は、日本人を含めた外国人が標的にされている可能性があるとし、夜間の徒歩での外出を控えることや、強盗に遭った際には抵抗しないことなどを呼びかけている。

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