今年もフジロックフェスティバルが始まった。入場ゲートで写真を撮る人たち=2025年7月25日、新潟県湯沢町の苗場スキー場

 国内最大級の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」が25日、新潟県湯沢町の苗場スキー場でスタートした。27日までに国内外のミュージシャン200組以上が出演する。

 午前11時から、フジロック最大の舞台「グリーンステージ」でのパフォーマンスが始まった。トップバッターはフィンランドの若手バンド「US」。フジロックには2回目の出演で、髪を振り乱しながらの元気なパフォーマンスに観客から歓声が上がっていた。

 グリーンステージからさらに奥へ進んだ「ホワイトステージ」では正午すぎから、4人組の日本のパンクバンド「おとぼけビ~バ~」が登場した。

 確かな実力を感じさせる演奏と京都弁まじりのユーモアに富んだ歌詞が特徴。英米の大型フェスやレッド・ホット・チリ・ペッパーズの米国ツアーへの出演などで、海外での評価が高いバンドだ。「アイドンビリーブマイ母性」「あなたとの恋、歌にしてJASRAC」「サラダ取り分けませんことよ」「孤独死こわい」など人気曲を立て続けに演奏した。

 グリーンステージの近くにあるステージ「レッドマーキー」のトップバッターは「kurayamisaka」。日本の若手5人組で、昨年はフジロックの新人の登竜門ステージ「ROOKIE A GO-GO」に出演し、人気上昇中のバンドだ。「cinema paradiso」や「farewell」「sunday driver」などを披露し会場を盛り上げた。

 この日は朝から晴天で気温が上がったが、小雨が降る時間帯も。雷の音も鳴り響き、会場では一時、旗や自撮り棒などの使用を避けるよう呼びかけられた。

 25日のヘッドライナー(トリ)は、英国の音楽プロデューサー・DJのフレッド・アゲイン。26日は米ファンクバンドのヴルフペック、27日は米ロックバンド、ヴァンパイア・ウィークエンドがヘッドライナーを務める。26日は、フジロック初出演となる山下達郎のステージにも注目が集まる。

 チケットは26日の1日券と、3日通し券がいずれも完売。アマゾンミュージックで一部のステージを無料でライブ配信している。

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