フジテレビなどが設置した第三者委員会の竹内朗委員長らは3日、ヒアリング記録の開示などを求めていた元タレントの中居正広氏の代理人弁護士からの要求を再度、拒否した。開示しない理由や「性暴力」の定義などについてもすでに説明したとして、今後のやりとりは「差し控える」とした。
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中居氏側は5月12日、第三者委が公表した調査報告書に対し、性暴力の認定などをめぐって反論した。第三者委は22日付の文書で「中立性・公正性・公平性に欠ける部分はなかった」と回答したが、中居氏側は「釈明要求に全く答えていない」と主張。30日付の文書で再度、証拠の開示や守秘義務の取り扱いに関する釈明を求めていた。
第三者委は新たな回答文書の中で、双方の見解に「依然として大きな隔たりがあり、埋め難いものであると感じた」と主張。その上で、中居氏側との一連のやりとりが「被害者に二次被害を与える危険性があることを懸念している」とし、中居氏側に配慮を求めている。
中居氏側が30日に公表した文書については、被害を訴える女性の代理人弁護士も「女性に対する二次加害に他ならない」などとするコメントを出していた。