フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は10日、同社株式の大規模な買い付け行為への対応方針を取締役会で決議したと発表した。
FMH株をめぐっては、「物言う株主」として知られる村上世彰氏が関わる投資会社や長女の野村絢氏が急激に買い増し、共同保有比率が7月1日時点で15.06%まで上昇している。FMHによると、村上氏らはさらなる買い増しを示唆しており、書簡で子会社のスピンオフ(切り離し)を検討することなどを求めたという。
FMHは、対応方針として、大規模買い付けを行う場合に、事前に趣旨説明書の提出を求めることなどを定めた。また、必要な手続きを踏まえた上で、対抗措置として新株予約権の無償割り当てを行うとしている。