イエメンの反政府勢力で親イラン組織のフーシが紅海を航行する船舶を相次いで攻撃している。フーシは9日に声明を出し、イスラエルの港湾に出入りする船舶は標的になると警告した。パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスと連帯するフーシは、船舶を攻撃することでガザの停戦交渉をめぐってイスラエルに圧力をかける狙いがあるとみられる。
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ロイター通信などによると、フーシは6日から8日にかけて紅海を航行中のいずれもリベリア船籍の貨物船「マジックシーズ」と「エタナティーC」を相次いで攻撃し、沈没させた。
エタナティーCは7日と8日、2度にわたって攻撃を受けた。乗組員22人と警備員3人がいたが、4人が死亡した。10人が救助された。フーシは9日「乗組員を救助し、医療を施し、安全な場所に移した」と主張した。海上保安関係者によると、フーシは6人を拘束している可能性があるという。
フーシは、イスラエルに関連…