南米を訪問している岸田文雄首相は4日、ブラジルの最大都市サンパウロで、在住の被爆者らと面会した。ブラジルには戦後、多くの被爆者が移り住んでいる。広島県出身の被爆者らは、広島選出の岸田氏に核廃絶への思いを伝えた。
【連載】地球の反対側のにほんご
日本語を公用語とするのは、この広い世界で日本だけ。でも日本語には、その根底にある「哲学」も背負い、世界に伝わった言葉があります。地球の反対側ブラジルを中心に、にほんごの現場から報告します。
岸田氏は4日午後、日系社会の代表的な団体「ブラジル日本文化福祉協会」で演説。その後、2020年末に解散した「ブラジル被爆者平和協会」の元会長である森田隆さん(100)らと5分ほど面会した。
森田さんは広島県砂谷(さご…