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社名「週休3日」に込めた思いを語る永井宏明さん=2024年12月18日、浜松市中央区、青山祥子撮影

 週休3日という働き方を支援する浜松市の株式会社「週休3日」の社長、永井宏明さん(48)の転機は29歳の時だった。

 浜松市出身。北海道教育大学を卒業後、地元の浜松市の会社を経て、ウェブ系のコンサルタント会社に転職した。

 保育園で熱を出した長女を早退して迎えに行った。すると、管理職との面談で、妻に仕事を辞めてもらったらどうかと言われた。長時間勤務が当たり前、という働き方は限界だった。妻の教員としてのキャリアや家計を考え、自分がフリーランスで働く道を選んだ。

 専門学校で毎週水曜、ウェブの企画立案を教える非常勤講師の仕事が決まった。すると、知り合いの社長から「うちに来ないか」と声をかけられた。週1日の仕事が決まったばかりだと断ると「水曜以外の平日4日出ればいい」。「正社員でいい。5日のうち4日出るのなら、給料は5分の4払う」。そう説得され、29歳の時に「週休3日の総務課長」になった。

 前例のない働き方に、同僚の…

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