Isolated From West, Putin Projects Domestic Power at Inauguration
プーチン大統領は今月7日、壮麗な式典とテレビ放映された教会での礼拝で、大統領として通算5期目に就任した。ロシアの指導者として、ウクライナ侵攻を「我々の千年の歴史」の一部であり、宗教的に正しい使命であると再び描こうとしたのだ。
プーチン氏は大統領宣誓で、赤い装丁のロシア憲法の上に手を置き、「人民と市民の権利と自由を尊重し、保護する」と誓った。1993年に制定されたこの憲法は、彼が統治してきた約25年間の大半を費やして後退させてきた民主的権利の多くを保障している。
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名ばかりの選挙で5期目を迎えたロシアのプーチン大統領の就任行事には、彼の支配に宗教的な輝きを与える教会での礼拝がクローズアップされていました。その意図はどこにあったのでしょうか。ニューヨーク・タイムズが華やかな就任式から垣間見えたプーチン政権の狙いについて伝えています。
プーチン氏は3月、西側諸国が見せかけだと一蹴した、追認のゴム印を押すだけのような選挙で再選された。新しい任期の6年間を全うすれば、18世紀の女帝エカテリーナ2世以来、最も長く在任したロシアの指導者となる。
「力を合わせて、我々は勝利する!」。プーチン氏は、クレムリンの金色に輝く聖アンドリュー・ホールで宣誓した後の演説の最後に述べた。

ロシア正教会トップが侵攻を正当化
式典は華やかで、儀仗(ぎじょう)兵がプーチン氏の前を行進した。精巧なシャンデリアが頭上につるされ、支持者たちはベルベットのロープの後ろに立ち、ロシアの指導者が大股でステージに上がるのを拍手で見送った。外では、モスクワでも5月としては珍しい大雪が降っていた。
アナリストらは、プーチン氏…