ロシアのウシャコフ大統領補佐官は25日、プーチン大統領と米国のウィトコフ中東担当特使の同日の会談で、ロシアとウクライナの直接交渉を再開する可能性が議論されたと明らかにした。タス通信が伝えた。実現すれば、ロシアの全面侵攻開始直後の2022年3月以来となるが、具体的な議論の中身は明らかにしなかった。
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ウィトコフ氏は同日、モスクワを訪問。ウシャコフ氏は3時間に及んだ会談を「建設的で有益なもので、ウクライナや他の国際問題についてロシアと米国の立場を近づけた」と評価。今後も米国との協議を活発に続ける考えを示した。
ウクライナとの直接協議についてプーチン氏は、ロシアの侵攻を受けた戦時体制でウクライナが大統領選を延期したにもかかわらず、ウクライナのゼレンスキー大統領に正統性がないと主張して否定的な考えを示してきた。だが、今月21日には、ゼレンスキー氏の民間インフラへの攻撃停止提案をめぐり、直接協議する可能性を排除しない姿勢を示していた。
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