ロシアのプーチン大統領は3日、トランプ米大統領との電話協議で、「対立の根本的な原因の排除を目指す」と述べ、トランプ氏の即時停戦の提案を拒否した。ロシアのウシャコフ大統領補佐官が明らかにした。一方で、協議内容を評価し、今後も首脳による接触を続けるとしている。
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ウシャコフ氏によると、トランプ氏は改めて即時停戦を提案した。これに対し、プーチン氏は交渉による解決に前向きだとしつつ、「設定した目的を達成する」と述べて、一歩も退かない考えを示したという。
プーチン氏はまた、4日の米国の独立記念日を祝福。両氏は、米ロが第2次世界大戦中の同盟関係だけでなく、より深い歴史的な関係にあることを確認したという。
このほかイランなど中東情勢についても議論。ウシャコフ氏は協議を「いつもと同じように、率直で実務的で具体的だった」と評価した。