みなさん、こんにちは。ウクライナでの停戦をめぐるトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領のやりとりは、同じところをぐるぐると回り続けて終わりが見えず、堂々巡りの様相を呈しています。
両大統領は7月3日、約1時間にわたって電話協議を行いました。1月にトランプ氏が大統領に就任してから、早くも6回目です。しかし、プーチン氏は今回も、トランプ氏からの停戦の呼びかけを、つれなく拒絶しました。
- 「プーチン氏との協議に失望」トランプ氏不満 米ロ協議は停滞鮮明
ニュースレター[駒木明義と読むロシアから見える世界] 登録はこちら
ロシア情勢が専門の駒木明義記者が書き下ろす「駒木明義と読むロシアから見える世界」は、有料会員限定で隔週水曜にメールで配信します。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン氏がトランプ氏に伝えたロシアの立場を、次のように説明しています。
「ロシアは、設定した目標を実現する。それは、現在の深刻な対立をもたらした根本原因の除去だ。ロシアはこの目標から一歩も引かない」
完全なゼロ回答です。
電話を終えたトランプ氏は、さすがに不快感をあらわにして「まったく進展がなかった」と振り返りました。「とても良い協議だった」といったいつもの言葉は影を潜めました。
ただ、あいかわらず停戦を強…