2025年6月26日、米国防総省で会見するヘグセス国防長官=清宮涼撮影

 ヘグセス米国防長官らが26日、米軍によるイランの核施設への空爆の効果が限定的だったとする米メディアの報道に反論しようと、記者会見を開いた。ヘグセス氏はメディア批判を繰り返す一方、焦点となっている核施設への影響については、新たな情報はほとんど示さなかった。

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 ヘグセス氏は会見で、空爆について「歴史的に成功した攻撃だ」と強調した。米CNNなどが24日に報道した、空爆による核施設への被害は限定的だったとする国防総省傘下の国防情報局(DIA)による初期評価については、「信頼性は低い」と主張。報道は「無責任だ」と批判した。

「バンカーバスター」の威力を強調

 ヘグセス氏とともに会見に臨んだ米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は、米軍がフォルドゥの核施設などに投下した新型地中貫通弾「バンカーバスター」GBU57について、「15年以上にわたる開発と実験の集大成だ」などと説明した。

 会見では、バンカーバスターの投下実験の映像も流された。爆弾の威力をアピールする狙いとみられる。

 ケイン氏は、空爆後の22日…

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