やさしい日本語の防災かるた=2024年9月24日午後2時53分、鳥取市、富田祥広撮影

 〈あっ地震です 揺れがとまるまで まず机の下〉

 災害への備えや避難する際の注意点を遊びながら学べる「防災かるた」。日本で暮らす外国人にも防災知識を学んでほしいと、ベトナム出身の女性がやさしい日本語の防災かるたを作った。

 「昨年の台風では大きな被害が出て、水道も2週間使えませんでした」

 グエン・ギさんは、自分で撮影したという映像をスクリーンに映した。山あいの川にかかる小さな橋をのみ込みそうな激しい濁流の映像だ。

 じっと見つめたのはミャンマーから来日した技能実習生17人。鳥取市内で9月24日に開かれた外国人向けの防災研修だ。

 グエン・ギさんの自宅がある鳥取市佐治町は、昨年8月の台風7号による大雨で川沿いの国道や橋が崩落するなど大きな被害に見舞われた。「今年も石川県というところで地震や大雨の大きな被害が出ました。日本では災害はいつ、どこで起きるか分かりません」

 避難所とは? 避難する時の服や靴は? 避難所に持っていくものは? 災害時の行動や日ごろの準備のヒントを、クイズも交えながら日本語で分かりやすく説明した。「災害の時に必要になるものをバッグや袋に入れて、玄関の近くにいつも置いていてください」

4セット手作り、英語版も

 最後は参加者全員で防災かる…

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