ボールペンで書いた文字を、一定時間内なら消しゴムで消すことができる紙を、愛媛大学紙産業イノベーションセンター(愛媛県四国中央市)が開発した。
文字を消せるボールペンは珍しくないが、2月に特許登録されたこの紙は、あらかじめ決めた時間を超えれば文字が消えなくなり、書き損じの修正に対応しつつ、改ざんも防げる点で過去に例がないという。
「紙にタイマー機能を付けられたら面白いのでは?」
開発の出発点は、8年ほど前、センター長で特別栄誉教授の内村浩美さん(64)のそんなひらめきだった。
ヒット商品に触発されて
製紙工学が専門の内村さんが…