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シュルツェマダニ(メス)=北海道立衛生研究所提供

 北海道は7日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染者が道内で初めて確認されたと発表した。これまで西日本を中心に感染が確認されていたが、7月に関東地方でも感染者が確認されていた。

 道によると、道内在住の60代男性が7月30日に発熱や頭痛などの症状を訴え、8月2日に医療機関を受診。6日にSFTSへの感染が判明した。入院中という。

 男性は、道内でかまれたとみられる。マダニは、吸血のために付着した鳥と一緒に海を渡ってきた可能性があるという。

 SFTSは主に、ウイルスをもつマダニにかまれるほかに、感染したネコやイヌを通じて感染することもある。致死率は10~30%とされる。厚生労働省によると、2013年以降、西日本を中心に全国で1071人の感染が確認されている(今年4月末現在)。

 道は、マダニにかまれないよう、肌の露出を控えた服装や、虫よけを使うなどして対策するよう呼びかけている。かまれた場合に無理に引っ張ると、つぶれたマダニの体液が体内に入る可能性があるので、すぐに皮膚科などを受診するよう求めている。

 北海道で初めて感染者が確認…

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