事件の一部始終を映した防犯カメラ映像。被害者とみられる2人が倒れた直後、2人乗りのバイク(中央)が走り去った=2025年8月15日午後10時41分、マニラ、地元当局提供

 フィリピンの首都マニラで15日夜、日本人2人が射殺された事件で、現地警察は18日、容疑者2人を拘束したと発表した。警察は、強盗殺人事件として捜査している。

 現場はバーやナイトクラブ、商店が立ち並ぶ繁華街。付近の防犯カメラがとらえた映像では、路上にタクシーが停車し、降りてきた2人が突然、立て続けに倒れたように見える。周りの人たちが一斉に走って逃げ出す。タクシーは発車し、その場から2人乗りのバイクが同じ方向に走り去った。

 マニラ警察は、被害者はナカヤマ・アキノブさん(41)とサトリ・ヒデアキさん(53)と確認されたと発表した。

 警察の報道官によると、事件は15日午後10時40分ごろ、マニラ首都圏マニラ市マラテ地区のマルバー通りで発生した。被害男性2人がタクシーから降りた直後、男が近づき、銃撃。現金などが入ったカバンを奪い、バイクで逃走した。被害男性2人はその場で死亡した。

 翌16日、近くの路上で「不審なバイクが放置されている」と通報があり、警察は逃走に使われたバイクと確認。所有者の捜査や目撃者の証言などから、容疑者2人の身元を割り出した。容疑者のうち1人の職業は旅行ガイドで、被害者2人とタクシーに同乗していたという。ただ、容疑者と被害者の関係は明らかになっておらず、警察が捜査を進めている。

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 在フィリピン日本大使館によ…

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