前町長のセクハラやパワハラの問題に揺れた岐阜県岐南町。町のかじ取り役を託されたのは、男性中心の町政からの脱却を訴えた前町議の後藤友紀氏(47)だった。後藤氏と同世代のママ友らが力を合わせて支援の輪を広げ、保守王国・岐阜で自民党が推した候補を破った。
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14日夜、初当選して万歳する後藤氏の周りはピンク色に染まった。そろいの色のジャンパーを着たママ友らが後藤氏を囲んだ。
女性のパワーが県内では34年ぶりとなる女性首長、同町では初となる女性町長の座に後藤氏を押し上げた。男性支援者からは「とにかく明るい。こんな選挙は初めてだ」との声もあがった。
後藤氏は町議に初当選した2016年から3回の選挙でいずれも無投票当選。陣営にとって初の本格的な選挙戦だった。ハラスメント対策や「令和の価値観」への転換を訴え、草の根の運動で支持を広げた。
当選後、後藤氏は「変化」を…