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【動画】大地震のミャンマーに入った緊急援助隊医療チーム1次隊が帰国=染田屋竜太撮影

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国際緊急援助隊によるミャンマーでの医療支援の様子=JICA提供
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 先月28日にミャンマーで発生した地震災害の救援にあたっていたJICA(国際協力機構)の緊急援助隊医療チーム1次隊が17日、活動を終えて帰国した。隊員は「猛暑の中だったが、必要医療を届けられた」と報告した。

 ミャンマーで3千人を超す死者を出している今回の地震。1次隊計32人は今月3日に中部マンダレーに入り、14日までに約1200人の診療にあたった。

 副団長で横浜労災病院の医師・中森知毅さんは「当初は外傷の方が非常に多かった。地震の多い国にいる私たちだからこそ、現地の人たちの不安などを理解できた」などと報告した。けがを数日間我慢している人もいたが、任務は初期医療などに限られていたため、手術が必要な場合は地元の病院に引き継いだという。

 2021年のクーデターから内戦状態が続く中、団長の矢間(やざま)秀行さんは「国軍を支援しているとミャンマーの人々に誤解されないように細心の注意を払った」と説明。国軍高官との写真撮影などは避け、国軍側の立場とみられないよう注意したという。

 現地はこれから雨期に入る。余震を恐れて屋外で寝泊まりする人もいるといい、中森副団長は「今後の現地の人の健康維持が心配」と話した。

 JICAの2次隊(計37人)はすでに現地で活動を始めている。

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