特撮の怪獣づくりの「伝説の人」で、昨年10月に亡くなった美術造形師、村瀬継蔵さん=有限会社ツエニー提供

 モスラやガメラなど特撮の「怪獣」を次々と世に生みだし、昨年10月に89歳で亡くなった美術造形師、村瀬継蔵さんの追悼特別展が、ゆかりがあった東京都瑞穂町の町郷土資料館けやき館で開かれている。8月24日まで。入場無料。

 晩年に総監督を務め、ヤマタノオロチが大暴れする映画「カミノフデ 怪獣たちのいる島」がテーマだ。ヤマタノオロチなど怪獣の撮影用着ぐるみの数々や、破壊されたワイン城の建物の模型などが並ぶ。いずれも映画で実際に使われた、村瀬さんが得意とする造形物だ。着ぐるみやミニチュアなど、アナログな特撮にこだわった村瀬さんの世界を満喫できる展示になっている。どのように撮影したかがわかる「メイキングビデオ」の上映も見られる。隣の耕心館にも撮影に使ったモスラが飾ってある。

 特別展開催中の17日には、カミノフデのロケ地になった同町の瑞穂ビューパークスカイホールで上映会もある。午前10時半、午後1時からの2回で午後の部では映画製作者による解説もある。料金はそれぞれ高校生以上千円、小、中学生500円。先着順。問い合わせは町郷土資料館(042・568・0634)へ。

 村瀬さんの長男で、後継者の…

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