韓国南部・釜山の金海(キメ)国際空港で1月に発生した旅客機の火災について、韓国国土交通省の航空鉄道事故調査委員会が14日、火災の調査結果を公表した。機内に持ち込まれたモバイルバッテリーがショートし、出火した可能性があるとしている。
火災が起きたのは、香港行きの格安航空会社(LCC)エアプサンの旅客機(エアバスA321型)。
調査結果によれば、出火場所は機内後方の荷物棚の周辺と推定され、モバイルバッテリーの残骸がその近くで発見された。モバイルバッテリーは焼け方がひどく、ショートの原因については判断が難しい状態だという。事故調は今後も調査を続けるとしている。
火災を受け、同省は今月1日から、モバイルバッテリーの機内持ち込みを制限。乗客は一つずつポリ袋に入れるなどの措置をとり、座席前のポケットで保管する必要があるとしている。
火災は駐機場で離陸準備中に起き、機体が半焼した。乗客・乗員ら計176人は全員脱出したが、27人が負傷した。