大リーグのヤンキースなどで活躍し、2009年のワールドシリーズで日本選手で初めて最優秀選手(MVP)に輝いた松井秀喜さんが30日(日本時間31日)、ニューヨークで行われたヤンキース―ドジャースの第5戦で始球式を務めた。古巣のファンの大きな拍手に出迎えられ、投球はノーバウンドでミットに収まった。
松井さんはプロ野球の巨人でプレーした後、03年から09年まで7シーズン、ヤンキースに在籍した。
フィリーズと対戦した09年のワールドシリーズで、打率6割1分5厘、3本塁打、8打点と大活躍。シリーズ制覇に王手をかけて迎えた第6戦では先制本塁打に続いて、2本の適時打を放ち、シリーズの1試合最多タイ記録となる6打点を稼ぎ、史上最多を更新する27度目のワールドチャンピオンにチームを導いた。
ヤンキースがワールドシリーズに臨むのは、その09年以来で、本拠ヤンキースタジアムであった第3戦はデレク・ジーター、第4戦はポール・オニールのOB両氏が始球式に臨み、ファンをわかせた。
松井さんは現在、ヤンキースのゼネラルマネジャー(GM)特別補佐を務めている。(ニューヨーク=安藤仙一朗)