東南アジアのラオスでの学校建設を支援してきた高知市立高知商業高校(同市大谷、832人)の活動が30年を迎え、1日に生徒会が活動の軌跡を発表した。
同校は1994年からラオス支援を続け、小学校や幼稚園など9校園の建設を実現してきた。生徒たちが県内企業と共同開発した多彩な商品や、ラオスを訪れた生徒らが調達した民芸品の販売などで資金を確保し、支援総額は2500万円を超えるという。
この日は、仁淀川町とラオスのお茶で開発した「さわたりラオ茶」の売り上げなどで集めた前年度分99万5541円の贈呈式があった。生徒会長の岡田咲さん(3年)は「私たちがつくりたいのは新時代を切り開くラオスの子どもたちの未来」と述べ、今後はIT関連の教育機器の充実などにも取り組む方針を示した。
目録を受け取ったのは現地での調整を担う高知ラオス会の大野正夫会長(83)。30年前から関わる大野会長は「当時のラオスの学校は青空教室。高知商業高校の貢献は大きかったが、近年は教育機器の充実への要望が強い」と話していた。(亀岡龍太)