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JR東海がリニア中央新幹線のトンネル工事で使うシールドマシン=2020年1月29日、神戸市兵庫区、柴田悠貴撮影
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 リニア中央新幹線の建設を進めているJR東海は8日、愛知県内にある深さ40メートル以上の「大深度地下」のトンネル工事区間で、シールドマシン(大型掘削機)を使った調査のための掘削作業を始めた。中京圏での調査掘進の実施は初めて。

 この日、調査掘進が始まったのは、名古屋市と岐阜県可児市を結ぶ全長34・2キロの「第一中京圏トンネル」。地盤や構造物などへの影響を調べたうえで、安全の確認ができれば本格的に掘り進める。

 トンネルの坂下非常口(愛知県春日井市)から約250メートル、名城非常口(名古屋市中区)から約300メートルを掘り、数カ月から半年程度で調査を終える予定。その後、住民への説明などを経て、2025年春ごろに本格的な掘進を始める。

 坂下非常口では22年7月、調査掘削の前にシールドマシンでコンクリート壁を削った際、マシンの刃の一部が損傷した。設備交換の影響などで、同年中に予定していた調査掘進の開始が遅れていたが、JR東海は「開業時期には影響しない」としている。(辻健治)

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