2011年サッカーアジア杯の決勝・オーストラリア戦に延長で出場し、優勝に導く左足ボレーシュートを決めた元サッカー日本代表の李忠成選手。現在は、ストライカー養成塾「TENTORIYA」を全国各地で開くなどサッカー選手の育成にも力を入れています。「ぶっ飛んでいた」と評する父親がいなければ、李さんはプロ選手になれていなかったといいます。そんな父親の背中から学んだ大切なことを語ってもらいました。
アボジ(父)は在日3世の元プロサッカー選手で、物心ついた頃には東京の田無で焼き肉店をしていました。
僕が小学5年生の時に「遊びに行くぞ」と言われて、連れて行かれたのがサッカークラブのU―15(中学生)のセレクションでした。参加していたのがみんな1歳上だったんですよ。おかしいなと思っていたら、3次選考まで進んだ頃に父から「実はサバを読んで受けさせた」と言われました。その後は正直に話し、入団できました。
当時から父は枠にとらわれな…