ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領。第三者提供=ロイター、2024年4月3日、ブカレスト

 ルーマニアのクラウス・ヨハニス大統領は10日、12日に辞任すると発表した。同国では昨年11月の大統領選で、ロシア寄りの主張を掲げ、極右とも言われる無名候補カリン・ジョルジェスク氏が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を駆使した選挙活動で首位を獲得。その後、ロシアの選挙への干渉が指摘されるなどし、憲法裁判所が選挙を無効と判断していた。

 これに伴い、本来は昨年12月までだった親欧米派のヨハニス氏の任期が延長されたが、選挙の無効やヨハニス氏の留任を不服とする極右勢力からの批判が高まっていた。

 ロイター通信によると、今年5月に予定されている大統領選のやり直しまで、親欧米派政党党首のイリエ・ボロジャン上院議長が暫定大統領を務める。5月4日の第1回投票で得票率が50%を超える候補者がいなければ、同月18日に決選投票が行われる。

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