バチカンで2025年5月9日、システィーナ礼拝堂でミサを行うローマ教皇レオ14世。バチカンメディア提供=ロイター

 新たにローマ教皇に就任したレオ14世が自らの教皇名を選んだ理由について、セルビア出身のラディスラフ・ネメット枢機卿は、社会秩序や正義への関心が背景にあると明らかにした。イタリアの主要紙レプブリカが9日、クロアチアメディアでのネメット氏の発言として報じた。

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 コンクラーベで選出された新教皇は最初の儀式として質疑応答に臨む。教皇に選ばれることを受け入れると、次に教皇名を問われ、自らが名乗る名前を選ぶ。

 複数の報道をもとにすると、新教皇に選出されたレオ14世は、8日午後7時過ぎにバチカンのサンピエトロ大聖堂のバルコニーから世界に向けて初めてメッセージを発し、その後、コンクラーベを終えた枢機卿たちと夕食を共にしたという。ネメット枢機卿はレオ14世と同じテーブルを囲み、そこで名前を「レオ」に決めた理由を尋ねたところ、「世界の社会秩序や正義の問題にもっと関心を払いたい」との答えが返ってきたという。

 ネメット氏によると、新教皇…

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