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【動画】イランがイスラエルにミサイル発射=ロイター

 イランによるミサイル攻撃に対するイスラエルの対抗措置をめぐり、その方法や時期が焦点となっています。バイデン米大統領は4日、「イスラエルは結論を出していない。すぐには決定しないだろう」と述べました。イランの石油関連施設への攻撃には否定的な考えも示しました。一方でトランプ前大統領は4日、「核をまず攻撃して、残りのことは後で考えればいい」と話しました。

 イスラエル軍のレバノンへの地上侵攻をともなう大規模攻撃も続いています。過去1年間でのレバノン側の犠牲者が4日、2千人を超えました。とくに9月末に攻撃が激しさを増してから、医療施設などへの被害が相次ぎ、職員も犠牲になっています。

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バイデン氏、イランの石油施設攻撃に否定的

 バイデン米大統領は4日、イランからのミサイル攻撃に対するイスラエルの報復の対象について、まだ結論は出ていないとの見方を示した。その上で「もし私が彼らの立場ならば、油田への攻撃以外の選択肢を考えるだろう」と述べ、イランの石油関連施設への攻撃に否定的な考えを示した。

 バイデン氏がホワイトハウスの定例記者会見に姿を見せるのは極めて珍しい。バイデン氏は「イスラエルは協議中の報復攻撃について、何をするかまだ結論を出していない」と述べた。

 イスラエルのネタニヤフ首相との電話協議については「彼らが対応を決定したときに話し合いを持つことになるだろう」と話した。

 ネタニヤフ氏はバイデン政権の意向に反する行動を重ねている。バイデン氏の民主党内では、ネタニヤフ氏が停戦に応じないのは民主党に不利になるよう米大統領選に影響力を及ぼしたいからではないか、との臆測もある。この点を問われたバイデン氏は「私ほどイスラエルを支援した政権はない。一つもない。ビビ(ネタニヤフ氏の愛称)はそれを覚えておくべきだ」と応じた。「彼が選挙に影響を与えようとしているのかどうかはわからないが、私はそれを期待していない」とも述べた。

写真・図版
米ホワイトハウスで4日、記者からの質問を受けるバイデン大統領=ロイター

レバノンの犠牲者、過去1年で2千人超

 レバノン政府は4日、過去1年間でのイスラエルの攻撃により2011人が死亡したと発表した。負傷者は9500人にのぼるという。

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