昨年10月から続いてきたイスラエル軍と隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦闘をめぐり、米国がイスラエルとレバノンとの間の停戦合意を発表した。合意の背景や今後の展望について識者に聞いた。

「イスラエル軍の兵站に問題」 防衛大学校・江崎智絵准教授(中東国際関係)

 イスラエル側が停戦に合意した背景には、複数の国内外の事情が考えられる。まずは、イスラエル軍の兵站(へいたん)に問題が生じていたことだ。米国がウクライナなどへも軍事支援を並行しているため、弾薬などの軍事物資が不足していた。

 イスラエルにとって、ヒズボ…

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