防衛省は4日夜、イスラエル軍が侵攻したレバノンに滞在していた日本人11人と外国籍の家族1人、フランス人4人の計16人を、航空自衛隊のC2輸送機でヨルダンに退避させたと発表した。輸送機は3日に空自の美保基地(鳥取)を出発していた。
中谷元防衛相は4日午前の記者会見で「予断を許さない情勢の中で適切な対応ができるよう、必要な情報を収集する」と説明。「現地邦人と自衛隊員の安全確保に万全を期したい」と述べていた。
日本政府は昨年4月、アフリカ北東部スーダンで戦闘が激化した際、自衛隊機で日本人らを同国からジブチまで待避させた。また、同年10月と11月には、イスラム組織ハマスとの軍事衝突で情勢が緊迫していたイスラエルから日本まで移動させた。