2025年8月15日、米アラスカ州で記者会見したロシアのプーチン大統領=ロイター

 ロシア外務省のザハロワ報道官は18日に発表した声明で、「ウクライナに北大西洋条約機構(NATO)諸国の部隊が現れる事態は断固として受け入れられない」と述べ、欧州がウクライナに部隊を派遣する「安全を保証」構想には同意できないとの考えを示した。

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 トランプ米大統領は同日、ウクライナのゼレンスキー大統領や英米仏などの首脳とワシントンで会談。ウクライナの安全を保証するため、欧米がどのように関与するかが焦点の一つとなっており、改めてロシアが、ウクライナでの欧州部隊の駐留を拒否すると強調する狙いだとみられる。

 ザハロワ氏は17日に英仏独が主催した、ウクライナを支援する「有志連合」の会合で、「停戦合意後、ウクライナに米欧の部隊を派遣する明らかに実現不可能な構想が再浮上した」と指摘。「制御不能な紛争の激化と予測できない結果を招く」と批判し、「ロシアと米国の交渉を妨害しないよう呼びかける」と主張した。

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