ロシアとウクライナは23日、トルコで16日に行われた両国の直接協議で合意した拘束者千人ずつの交換を始めた。両国の政府が発表した。交換は数日かけて行われるとみられ、完全に実施されれば2022年のウクライナ侵攻開始以来、最大規模の交換人数になるとみられる。
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両国政府の発表によると、23日は両国の間で、軍関係者270人と民間人120人の計390人ずつが交換された。今回の拘束者交換は、停戦の仲介役を自負するトランプ米大統領もSNSに投稿した。ロシア、ウクライナともにトランプ氏を自国側に引き寄せたい思惑もあるとみられる。ただ、ロシアはウクライナが求める30日間の停戦を拒んだまま侵攻を続けており、直ちに停戦や和平につながる可能性は薄い。
ロシアは戦場での攻勢を強め、ウクライナにさらなる圧力をかけている。ロシアのプーチン大統領は22日、ウクライナとの国境沿いに「安全保障のための緩衝地帯」を設けると明らかにした。自国領への侵入防止を口実に国境沿いのウクライナ領内を広い範囲で攻撃し、交渉で譲歩を迫る狙いだ。
ウクライナ北東部で作戦強化か
ロシアのインタファクス通信…