2025年4月19日、ウクライナ東部ドネツク州の前線にある街で、ロシア軍の攻撃を受けた建物。ウクライナ軍提供=ロイター

 ロシアのプーチン大統領が19日に突如宣言した「休戦」をめぐり、ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、休戦の開始後もロシア軍の攻撃が続いているとSNSで批判した。大規模な攻撃は伝えられておらず、全体的な状況は落ち着いている模様だが、ロシア側もウクライナ軍の攻撃があったと主張しており、双方が警戒を続けている。

 休戦は、プーチン氏が20日のイースター(復活祭)に向け、モスクワ時間の19日午後6時(日本時間20日午前0時)から30時間、全ての戦闘行為を停止すると一方的に宣言。ウクライナ側にも同調するよう呼びかけていた。米国のトランプ大統領が実現しない停戦にいら立ちを隠さないなか、停戦に前向きな姿勢を装うことで、非難の矛先をウクライナに向けるのがプーチン氏の狙いとみられる。

  • プーチン氏、30時間の休戦宣言 19日夕から 実効性は不透明

 ゼレンスキー氏の20日の投稿によると、休戦発効後、19日だけでロシア軍による砲撃が計387件あり、20日もウクライナ東部ドネツク州など一部の前線で砲撃や戦闘が続いた。

 ゼレンスキー氏は「全体とし…

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