ウクライナに侵攻するロシア軍が10日、新たな戦線を開いた。北東部ハルキウ州へ国境を越えての攻撃は、さらなる大規模攻勢につながるのか。ロシアの狙いをめぐる見方はさまざまだが、米国からの支援再開で態勢立て直しをめざすウクライナに対して先手を打ったのは間違いなさそうだ。
- ロシア軍、新たな地上作戦 ハルキウ州の国境沿い、戦線拡大の可能性
米国のシンクタンク「戦争研究所」（ISW）は10日、ロシア軍は同日の攻撃で「戦術面で重要な成果を得た」と分析した。国境近くの集落への攻撃の狙いは、今後の作戦強化のための足場づくりだと推察する。
一方、米国のカービー広報補佐官（国家安全保障担当）は「今後数週間、ロシアはウクライナの国境沿いに浅い緩衝地帯を設けようと激しく攻撃し、追加の兵力を投入する可能性が高い」と語った。
ウクライナとの国境まで約3…
