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ロート製薬は4日、東南アジア最大級の漢方薬製造販売会社「ユーヤンサン」(シンガポール)を買収すると発表した。三井物産と共同で買収し、合計で約880億円を投じる見込み。目薬、スキンケアに続き、漢方薬や生薬を第3の事業の柱にする狙いで、成長が続くアジア市場を取り込む。

 ロートによると、ユーヤンサンは1879年創業で、伝統的な漢方薬からサプリメント、食品まで幅広く手がける企業。シンガポール、香港、マレーシアを中心に170以上の店舗と30の漢方薬クリニックを運営する。買収後の実質的な持ち株比率は、ロートが約60%、三井物産が約30%、ユーヤンサンの創業家が約10%になる見込みという。

 ロートの山田邦雄会長は4日の記者会見で「東洋医学の分野は飛躍的に伸びる」と期待を語った。

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