米紙ワシントン・ポストは22日、米オープンAIと戦略的提携を結んだと発表した。オープンAIの生成AI「ChatGPT(チャットGPT)」で、質の高いニュースへのアクセスを容易にする狙いがあると説明している。利用者の質問に対し、チャットGPTで記事の要約や抜粋、リンクを表示することなどが提携内容に含まれているという。
アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が個人として所有するワシントン・ポストはAIの活用を進めている。既に、自社のサイトの中で記事をベースにAIが質問に答える取り組みや、AIによる記事の要約をしており、今回の提携はその延長線上にあるという。
オープンAI側もメディアとの関係を築いており、これまで20社超と提携を結んだ。2024年5月には米紙ウォールストリート・ジャーナルなどを傘下に持つニューズ・コーポレーションと、25年2月には英ガーディアングループと提携を結んでいる。ただ、記事の利用方法などをめぐってメディアとの対立も起きており、米紙ニューヨーク・タイムズが「著作権を侵害された」としてオープンAIを訴えた訴訟などが続いている。