大阪・関西万博で、鳥取県など砂に関係する八つのパビリオンが結ぶ「サンド・アライアンス(砂同盟)」を記念したコーヒーが誕生した。
- 万博で「砂ンプラリー」開始 広がる「砂同盟」背景にあの人の存在も
同県内のご当地コーヒーチェーン「すなば珈琲(コーヒー)」を運営する会社が開発した。コーヒー豆の焙煎(ばいせん)に使ったのは、砂同盟に最初に加盟した中東の国のヨルダンと、鳥取の砂だ。それぞれの砂の上に豆を敷き詰めて焙煎し、ブレンドした。
鳥取の砂は砂丘で採取したものを使用。ヨルダンの砂は、赤い砂漠で知られる「ワディ・ラム」のものを使ったところ、焙煎後のコーヒー豆はほんのり赤く染まったという。
完成したコーヒーは誰にでも飲みやすく、コクの深い味わいだ。
このコーヒーを練り込んだ、ようかんも県内の和菓子会社が同時に商品化した。
15日に万博会場であったお披露目会で、コーヒーとようかんを試食した平井伸治知事は「口当たりが良く、苦みが華やかだ」といい、「これはもうヨルダンに行った気分になれる。心がヨル(寄る)ダンだ」とだじゃれで完成を祝った。
ヨルダン館のシファ・ズグール・ハッダード政府代表代行は「ヨルダンにはコーヒー文化があり、コーヒーを飲むことで心を通わせることができる。同盟がコーヒーまで広がり、深い友情ができた」と喜んだ。
コーヒーやようかんは、ヨルダン館や鳥取県内のすなば珈琲の店舗での販売を計画中で、価格は未定という。