大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングで24日早朝、パビリオンを出展している国際連合や欧州連合と15カ国の政府代表ら38人が一緒にランニングを楽しんだ。呼びかけた国連パビリオンの責任者のマーヘル・ナセルさんは「リングの上で走るのは、『多様でありながらひとつ』を象徴するもので、私たちの連帯を示すものです」と意義を訴えた。
参加したのは、オーストラリアやフランス、インドネシア、マレーシア、カザフスタン、フィンランド、ベルギー、ドイツ、オランダ、アイルランド、デンマーク、サンマリノ、英国、スイス、チェコの政府代表ら。思い思いの速さで、話しながら走った。英国館のキャロリン・デービッドソン政府代表は息を切らしながら「六甲山や大阪湾の眺めがすばらしい。2回目、3回目ができることを望んでいます」と喜んだ。
万博を運営する日本国際博覧会協会が協力し、来場者の入場前のランニングが実現した。協会の広岡敦子国際局長代行は「世界の人たちがランニングに集まり、万博を体感できた。国や言葉が違っても一緒に同じことができるということを示していると思います」と話した。