「頭の中に残っていれば、モノがなくなってもいいのかというと、ちょっと寂しいなとも思っていて」
こう話したのは、大阪・関西万博の「大屋根リング」を発案した建築家の藤本壮介さん(53)だ。万博会場にあるEXPOホール「シャインハット」で14日、万博に携わった建築家たちが語り合う「建築カンファレンス」があり、思いを語った。
万博会場のシンボルとなっているリングを、会期後にどのぐらい残すのか。日本国際博覧会協会や大阪府・市、経済界など関係者が話し合いを続けている。
23日には、3回目の検討会があった。今の段階では、東ゲートに近い200メートルを、人が上れる形のまま残す方法を探り、それが難しい場合は南側の350メートルを残すことになっている。
今後、だれが管理して、維持費用を出すのかなどを8月末までに決める方針だ。
今ある案は、1周約2キロの…