大阪・関西万博の会場周辺で、大阪メトロ中央線の運転見合わせにより、約3万人が滞留したことについて、日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は18日、「多くの方々に大変なご迷惑をおかけし、申し訳なく思っている」と謝罪した。
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運転見合わせは停電によるもので、13日午後9時半ごろ発生。帰宅できず、会場内で一夜を過ごした人もおり、すべての来場者が会場を出たのは翌14日午前6時55分だった。体調不良などを訴える人が相次ぎ、36人が救急搬送された。
協会は、大阪市中心部へ戻る代替輸送手段の情報発信やペットボトル飲料水の配布を速やかに実施しなかった。石毛氏は18日の記者会見で「今回の事象を教訓とし、改善を図っていく」と述べた。
一方、大阪府の吉村洋文知事は18日、協会の対応について改善を要望したと明らかにした。帰宅困難者目線でのアナウンスや、物資の迅速な提供、会場周辺の駐車場に迎えのマイカーの乗り入れも認めるように提言した。