三井不動産は、商業とスポーツ・エンタメの融合を強化して、さらなる成長を目指しています。名古屋市で1万人規模を収容できるアリーナ施設を建設するなど、新しい計画も相次いでいます。どういう戦略を描いているのか、藤岡千春常務に聞きました。
――今後、さらに成長するための鍵はなんでしょうか。
「失われた30年はデフレの時代で『安いものが評価される』といった時代だったわけです。ただ、これからは、いかに付加価値が高いものを供給できるか。これにかかっているということになります。大きなチャンスだととらえています」
――商業とスポーツ、エンタメの融合について教えてください。
「以前からシナジーはあると分かってはいましたが、コロナ禍を経て、リアルの価値というのを再認識しています。例えば、2022年春にオープンした、ららぽーと福岡(福岡市博多区)では、陸上トラックやテニス、バスケットボールのコートとスポーツの拠点を一体でつくり、好調です。千葉・木更津のアウトレットでも、常設のスケボーのパークをつくります」
「また、21年に東京ドーム…